喧嘩の腕以外はからっきしの主人公・獅頭忍(しとうしのぶ)16歳。
ずっと面倒を見てくれた姉・美鈴に少しでも楽をさせようと、100万円を賭け素手喧嘩(ステゴロ)勝負を始める。
無敵の強さを誇る忍は負け知らず。順調に事が運んでいたが「阿修羅」という潰し屋が現われ状況が一変する…。

20181126_214247


なんでここに姉ちゃんが!?

画像を見てもわかるように、この漫画を買う人は金!暴力!SEX!的なことを期待すると思う。
私もそのひとりで、バイオレンス!ジャック!的な期待を持って購入させてもらった(さすがにバイオレンスジャックな世界ではなかろうが)。

しかしまあアレだね、見事に期待を裏切られたね。いい意味で。
そう、みなさんお気づきの通り「姉・美鈴」ですよ!姉です、姉!

こういう漫画の女性キャラは、どちらかと言えば添え物のような?
言い方は悪いけど、物語の根幹にはない、主人公ら男衆を陰から見守る、そういったポジションに甘んじがちである。

だが!しかし!この姉!「姉」である!
何を言ってるかわからんと思うが、姉なのである!
この作品は暴力漫画の皮をかぶった姉漫画です。と叫びたい!
数々の姉漫画を漁った私にここまで言わせるんだから大したもんだ、ウン。


実姉ではないが、以前私が姉愛を語らせていただいた記事がこちら
「いいなり」鬼才・糸杉柾宏が紡ぎ出すおねショタの新境地


こんな姉がいたら僕はもう…!!

主人公の忍は池袋にて夜な夜な100万円を賭け素手喧嘩勝負をしていた。
100万の札束を餌としてチラつかせ、地元で幅をきかせるカラーギャングどもをぶん殴り、有り金を巻き上げる。
さらにはギャングどもが所有するドラッグも没収し、その場で処分する。

そんな非日常な日常を送る忍を心配する女性がひとり。
たった一人の肉親、姉・美鈴である。
喧嘩に明け暮れ高校も中退した忍を想い、本気で怒り、時には暴力に訴える。
弟を甘やかすようなそんじょそこらの姉じゃない、本物の姉がここに降臨した。



すべてが姉になる

日課のごとく素手喧嘩とドラッグ処分を行っていたある日、突如「阿修羅」という大人の男が目の前に現れる。
どこかの組の関係者か?無闇矢鱈にドラッグを捨てていた。こういう大人が出てくるのは必然である。

有無を言わさず忍をボコボコにする阿修羅。
殴られ続け、身体が言うことをきかなくなった忍に阿修羅が言い放つ。

「お前を潰したあと、お姉さんにも相手してもらおうか」

阿修羅の一言に忍がブチ切れる。

「姉ちゃんに…手ェ出す…奴ァ…ぶっ殺す!!」


信じるか信じないかは姉次第

このように、忍の行動原理はすべてが「姉」なんだよね。
100万を賭けて喧嘩をするのも、高校中退したのも、ブチ切れるのも。
両親を亡くし、女手ひとつで育ててくれた「姉」を想っての行動なんだよね。

信じるか信じないかはあなた次第です。