Romanは、幻想楽団Sound Horizonによるメジャー3作目のアルバム。
今回ご紹介させていただく作品は、そのアルバムの内容をコミカライズしたものである。
あのRevo氏も絶賛!?とあるが、この本を買った時の帯で絶賛してたような記憶があるのでそう書かせてもらった(帯は失くしたので真相は定かではない)
まあRevo氏自身がSound Horizonの主宰なので絶賛するのは当然っちゃ当然だが。

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こちらがRomanの表紙。
桂遊生丸先生が描く美麗イラストが特徴的。
ちなみに私は桂先生が他に何を描いてるのかよく知らない。
調べたら現在は愛知県知多市のご当地コミックを描いてるらしい。
主人公の知多みるくちゃんがかわいい。



ロマンとは何ぞや・・・!?

もし仮に鎮守直廊の番人・独眼鉄が生きていたら、そう問うていたことだろう。
漫画の内容に触れる前に、今一度ロマンの意味をさらさらっとおさらいしていこう。

ロマンの意味を検索すると、出るわ出るわ。
goo国語辞書、Wikipedia、コトバンク、ニコニコ大百科・・・
人間とは不思議なもので、これだけの選択肢があると、本来の目的を見失ってしまう。
私も例外ではなく、ロマンの意味よりも女装スナック・ロマンのほうに目がいってしまった。

検索してもイマイチ意味を掴めなかったので、ロマン研究家のH氏に話を伺ってみた。



ロマンは求めるものではない、感じるものだ

H氏によると、最近の若者はロマンを追い求めるのが主流だという。
若い頃のH氏もロマンを追い求めるあまり、数々の失敗を体験した。

H庫県K戸市にある花街・F原
いい女を抱くことこそが最高のロマンであると考えていた当時のH氏は、日本有数の花街であるF原へと向かった。
事前に数店舗をリサーチし、目当ての女性を見つけ「今日は絶対にこの子を抱く!絶対にだ!」と意気込む。
鼻息を荒げながらH急電車でK速K戸駅へと向かう。今思えば、S開地駅で降りていたらよかったと後悔している。
F原には二つの筋があり、ひとつはY筋、もうひとつはS筋。H氏の目的の店舗「M」はS筋にあったが、当時のH氏はお金がなく、たった数十円の電車賃を浮かすため、Y筋に近いK速K戸駅で降りてしまった。



イツキちゃん(仮名)は23歳

K速K戸駅で降車すると、大半の人はポートアイランド方面へと向かう。
そんな中、H氏はただひとり、西へ西へと力強く歩を進める。全ては「M」にいる「M」ちゃんを抱くため———

「M」は、S筋にある。
先述のとおり、S筋に行くにはS開地で降りるほうが近い。
だがH氏はお金がなく、K速K戸で降りる選択をしてしまった。

K速K戸からS筋へ向かうと、必ず途中でY筋を通る。
若く余裕のない当時のH氏は、逸る気持ちを抑えきれず、Y筋に入ってしまう。

Y筋に入ると真っ先に目に入るのが学園風の大型店舗。
入口横のディスプレイには、学生風のコスチュームが展示されている。
おそらくはそのコスチュームを着用した嬢が、あれこれサービスをしてくれるのだろう。
今なら迷わず入っているところだが、当時のH氏はどうせ脱ぐのだろう?と、コスチュームプレイの魅力をまだ知らないでいた。

学園をスルーしたH氏が次に通りかかったのが「J」という店舗。
「J」の前に立つ呼び込みのおじさんは「お兄さんお兄さん、いま入るとすっごいお得だよ!70分20000円のところ、なんと17000円!しかも指名料込みだよ!」と熱心に誘ってくる。
確かに安いし、そこまで言うならと、待機中の女の子の写真を見せてもらった。
みくちゃん(仮名)、よつばちゃん(仮名)、イツキちゃん(仮名)、3枚の写真を並べられる。どの子も20~23歳と若くて綺麗なので若干迷ったが、一番好みの髪形をしたイツキちゃん(仮名)を選んだ。

期待に胸を膨らませ、待合室で呼ばれるのを待つ。
テレビ番組が流れていたが、緊張で内容が頭に入ってこない。

待つこと5分、「Hさ~ん、おまたせしましたぁ~」と、おじさんに呼ばれる。
廊下に出ると、おじさんとおばさんが立っており、部屋へと案内される。
心臓が破裂しそうなほど緊張しながら部屋に入る。が、部屋にいるはずのイツキちゃん(仮名)がいない。
何が起こったのか?イツキちゃんはどこ?
振り返ると、さっき廊下にいたおばさんが「今日はよろしくねぇ~」と、しゃがれ声で挨拶してきた。

訳がわからず呆然と立ち尽くしていると、「ささっ、脱いで脱いで♪」と、しゃがれ声で脱衣を急かしてくる。
いやいや、なんでおばさんの前で脱がなあかんの?イツキちゃんはどこ?などと色々な考えが交錯するが、おばさんは意にも介さず脱衣を急かす。
それどころか、なぜかおばさんまで脱ぎだしたではないか。
その瞬間、一つの答えが浮かんだ。

「このおばさん、もしかしてイツキちゃん(仮名)なのでは・・・?」



17000円に潜む恐怖

H氏の予感は的中した。
廊下で出迎えてくれたおばさん(50前後)は、イツキちゃん(仮名)だったのだ。

全てを理解したH氏は、店に文句を言おうか、チェンジを申告しようかなどと考えつつも、なされるがままイツキちゃん(50)に脱がされていた。
仮にチェンジを申し立てたところで通るかわからないし、何より目の前にいるイツキちゃん(50)を傷つけてしまう。
ならば、この状況を楽しむよりほかない。そう決意したH氏は、イツキちゃん(50)とのプレイに全力を注いだ。

最初は不満だったH氏も、イツキちゃん(50)の熟練のテクに大満足。
だが、果たしてそこにロマン(17000円分の価値)はあるのだろうか・・・


H氏は語る。

「ロマンとは、求めるものではない。いついかなる状況でも、自身がロマンを感じられるならば、それこそがロマンである。」

長い人生(ラヴィ)、決して良いことばかりではない。
辛く耐え難いこともあるだろう。
だが、そのような時こそ「ロマン」を感じられる、器の大きい男になるべきだ。


そう言い残し、H氏は今宵もY筋へと消えていく・・・