精を吸い、糧とする恐ろしい悪魔「サキュバスさん」が出会ったのは、

日々の過酷な労働に心身を消耗し性欲さえも失った「鬱」状態の青年。

だがこのサキュバス、幸か不幸か非常に前向きだった!

青年を支え、性欲を取り戻すための居候生活はやがて純愛を育んでいく…!

「ウチにもサキュバスさんに来てほしい!」と大反響のWEBコミック第❶巻!

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という裏表紙での作品紹介。
精を吸いに訪れた家の男が「鬱」状態で性欲がないので、あの手この手で「鬱」を治して精を吸い尽くしてやろうとするサキュバス。
そうこうするうちに本物の愛に目覚めていく、という内容なのかな。

この本、実は知人のもので、
この作品を読んでブログで紹介するとアクセス数増えるで」という甘言に乗せられ、まんまと書いてしまうノータリンなミーノータウロスにお付き合いください。



主人公は「単極性うつ病」の疑いがある

主人公の青年(憂鬱くん)は、0時前に帰宅することすら珍しい、いわゆる「社畜」である。
サキュバスが訪問してきた時もリアクションに乏しく、常時うつ状態の描写なので「単極性うつ病」の疑いがある。

「単極性うつ病」は、うつ状態だけが起こるものをさす。

これとは反対に「双極性うつ病」というものも存在する。
うつ病とそう状態の両方が起こるもので、躁うつ病とも呼ばれる。

実はこの「双極性うつ病」こそ、見極めが非常に難しく、やっかいな病気であることをあまり知られていない。



そう状態(ハイテンション)ならいいじゃないか、という考え方は危険

前述の「単極性うつ病」は、常にうつ状態のため、周りから見ても明らかに異常であると認識されやすい。

しかし「双極性うつ病」患者は、そうはいかない。

うつ状態とそう状態が交互にくるため、周りから心配されにくくなる。

なぜ心配されないのか?

人間というものは、そもそも感情の生き物であり、起伏があって当然なのである。
なので、周りの人間が多少ハイテンションなりローテンションでも、その人が病気であることに気付かれにくい。

「双極性うつ病」患者は、社会に溶け込めている方も多いので、そのぶん見極めが難しいのだ。



「双極性うつ」患者への接し方

まず第一に、双極性うつ(躁うつ病)は、うつ病ではないということを知ってもらいたい。
なので、普通のうつ病とは、当然治療法も違ってくる

双極性うつを患って困ることといえば、そう状態の時の行動にある。
そう状態にある時は、本人は非常に気分がよく、無謀なギャンブルや散財に走ったりする。
また、自分の発言などにより周りの人を傷つけたりすることに、気付かないこともある。


そう、そう状態自分より周りを傷つける可能性を孕むので、扱いにくく難しいのだ。

かつての英雄・曹操(そうそう)は「法を制して自らこれを犯さば、何をもって下を帥いん」という言葉を残している。
自分で作った決まり事を自分で破っては、部下がついてくるはずがない」という、しばしば躁状態になる自分を律する意味での発言である。

突然の活動休止で世間を騒がせたアイドルグループ・嵐(あらし)も、デビューシングル「A・RA・SHI」の歌詞で、こう残している。
check it so so(ちぇきそうそう)、はじけりゃYeah!素直にgood!」と、これぞそう状態!な歌詞。

このタイミングで嵐の話題をだすのは時期尚早であったか、と反省しつつ、今後も躁鬱と付き合っていきたい。